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ウルソール酸はワセリンに溶けない!




手作りコスメのレシピを公開しているサイトで、なかば常識のように言われている「ウルソール酸はワセリンにしか溶けない」という情報ですが、これは本当でしょうか?

この情報は、約20年前、当時ウルソール酸が何に溶けるかという情報がほとんどなかった時代に、ある掲示板に書き込まれた情報が元になっています。「ウルソール酸はワセリンにしか溶けない」という表現がインパクトがあったため、手作りコスメ情報を発信している人の間で拡散し、いまだに信じられています。

しかし、現在では化粧品原料や医薬品に関する情報は多く公開されるようになっています。

NIH(National Institutes of Health:アメリカ国立衛生研究所)はアメリカ政府によって設立された研究機関で、医薬品や化粧品材料の情報を公開しています。

ウルソール酸の情報も公開されていて、その中に溶解性(どの溶媒に溶けるか)の情報もあります。

その一部を意訳すると、


ウルソール酸1gを溶かすのに、何グラムの溶媒が必要かというと

メタノール    88g

エタノール   178g

クロロホルム  388g

石油エーテル  溶けない


ウルソール酸はメタノールやエタノールのような比較的極性(水に近い)溶媒に溶けやすく、石油エーテルのような無極性(油に近い)溶媒には溶けません。

石油エーテルとワセリンは、どちらも石油を原料にして、蒸留などで精製して作られています。ワセリンも無極性の物質で、性質は石油エーテルととても良く似ています。

つまり、ウルソール酸は石油エーテルには溶けないので、ワセリンにも溶けません(キッパリ!)。

ワセリンの中に入ったウルソール酸は、ワセリンに溶けないので粒子同士が集まって大きな塊になり、ワセリンは白濁します。そして大きな塊は皮膚に吸収されません。


では、どのようにすればウルソール酸をオイルや化粧水に加えることができるのでしょうか?

LSアカデミーはウルソール酸などを微小な粒子にしてオイル、クリーム、化粧水にも溶かし込む技術を開発しました。

この方法を使うと、アルコールフリーでウルソール酸を使い慣れたオイルや化粧水に加えて、オリジナルコスメを作ることができます。

この新しい方法は、2024年9月8の「新ハーブ真空抽出法(HVE)セミナー」で公開し、必要な材料もお届けします。

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